World Cube Association 大会規則

2006年版:2006年1月13日(日本語訳:2006年1月 秋元)
オリジナルの大会規則(英文)

付記:規則の表記を簡単にするため、「彼」または「彼女」とすべきところを「彼」としています。(日本語版では、'競技者’とします。)
競技者・大会役員としての参加には男女を問わず歓迎します。

第1条: 大会役員

1a) 大会では、それぞれのイベントにおいて、独立した審判員(judge), 集計員(score taker), スクランブラー(scrambler)を用意しなければならない。
1b) 各イベントに主審(main judge)を指定する。責任をもってルールを遵守し、疑わしいケースの判断を下さなければならない。
1c) 審判員は競技規則に従い競技を進行しなければならない。もし、競技者によって競技規則に従わなかったり、特別なケース(パズルの破損、不完全な完成、機器の不良など)では、主審(main judge)が後述のルールに従って、どうするべきか判断する。
1d) 各イベントにおける主審(main judge)は独立であり、そのイベントでは競技しない。
1e) スクランブラー(scrambler)と審判員(judge)は各イベントで競技を行うことが出来る。しかし、各ラウンドにおいて、他のどの競技者よりも先に、競技を行わなければならない。その際、スクランブル・審判はそのイベントに参加しない誰かが行わなければならない。
1f) 主審は、各ラウンドの開始を予定より遅らせることができる。しかし、競技者全員にきちんと告知しなければ早めることはできない。
1g) 主審は、第三者による妨害や迷惑行為、停電や、非常警報などがあった場合、競技者にもう一度競技の機会を与えたり、その競技を認定することができる。
1h) WCA代理人は大会を監督しなければならないが、大会規則に従う限り、競技者でも大会役員でも構わない。

第2条: 競技者

2a) 以下の条件を満たせば、誰でも競技者となり得る。
  • WCA大会規則に従うことを承諾する。
  • 大会での特別規則を承諾する。
  • 競技前に告知された基準を満たしている。
2b) 競技者が18歳未満の場合は、まずその親もしくは後見人の承諾が必要。
2c) 競技登録者は競技申込みに必要とされる情報はすべて提供しなければならない。
2d) 個人情報は大会にのみ使用され、競技者の許可があった場合のみ、第3者に提供される。
2e) 競技者は、登録時に身分証明書(パスポート、運転免許証、在学証明証等)を提示出来るように用意しておかなければならない。
2f) 競技者は大会会場の規則に従わなければならない。競技者は、大会会場において、全ての関係者に対し、公序良俗に従い行動しなければならない。
2g) 競技者は、指定された大会会場エリアでは、静寂を保たなければならない。会話は許されるが、許容されるレベルの静寂さを保ち、競技エリアからの距離を保たなければならない。
2h) 競技者は着衣しなければならない。ジーンズ、ズボン、短パン、スラックス、シャツ、靴(サンダル含む)、Tシャツ、ドレスシャツなど。 帽子も可。卑しい言葉や不適切な絵のある服装は着用できない。
2i) 競技者は、競技中にはウォークマンなど電化製品(ウォークマン、dictaphone、追加照明など)を使用してはならない。
2j) 競技者は以下の理由で、主審により失格とされることがある。:
  • 2j1) 競技者が登録時間内に登録を済ませなかった場合;
  • 2j2) 競技者が競技開始時刻に現れなかった場合;
  • 2j3) 競技者が競技の各ラウンド開始時刻に現れなかった場合;
  • 2j4) 競技者の詐称が疑われる場合;
  • 2j5) 競技者がルールに従わない場合。他者への不法・不作法な振る舞い、会場設備や他者所有物への器物損壊など;
  • 2j6) 競技者が他者を妨害したり露骨に注意を散らしたりした場合;
  • 2j7) 競技者が大会規則遵守を拒否した場合
2k) 主審は、競技者に対する失格処分事例の理由について、独自に失格処分理由を確認し、最終判断を下さなければならない。
2l) 失格処分は、違反行為の性質によっては、速やかにまたは警告の後に発行される。
2m) 競技者は、失格した場合も、大会参加費用などの払い戻しを請求することは出来ない。
2n) 競技者は主審に口頭抗議することが出来る。
2o) 抗議は、出来事が起こって30分以内かつ、次のラウンド開始前においてのみ可能である。
2p) 抗議は、次のラウンド開始前に主審によって処理されなければならない。
2q) 抗議は、主審の判断に関してのみ許され、大会規則の解釈についての抗議は許されない。
2r) 競技者が最終判断を了承しなければ、失格となり得る。

第3条: パズル

3a) 競技者は、パズルを持参し使用すること。ただし、貸与者・借用者、両者が競技順になった時にも競技が滞りなくできるならば、競技者は他者のパズルを借りることが出来る。
(補:新規則では大会運営側はパズルを用意しない。)
3b) パズルは、通常のスクランブリングができる程度に、ほどほどに動く状態でなくてはならない。
3c) キューブパズルの場合、完成状態で一面一色になっていれば、通常の6色がどのような配列となっていても、使用可能である。他のパズルの場合、通常入手可能で、同じ動作、配置、完成状態が同じであれば、オリジナル以外のパズルでも使用可能である。
(補:JRCA公式大会では日本配色(青-白、オレンジ-赤、黄-緑:時計まわりに白黄赤)に限定される場合がある。)
3d) 各面の色は色あせなどなく、一つの色は同色、違う色同士がはっきりと区別の付くものでなければならない。
3e) キューブの配色は、ステッカーまたはタイルでなければならない。
3f) タイルの厚みは、標準的なルービックゲームキューブやルービックデラックスキューブのタイルやその他のパズルの場合も標準的に入手できるパズルのタイルの厚みを超えてはならない。
3g) パズルは研磨したり、潤滑剤でスムーズにすることができる。
3h) パズルの基本的な設計概念や性質を変えるような加工は認められない。例:新しい動きが可能となる。正常動作が不可能となる。より多くの色やパーツが見える。自動的に動く。完成状態が増えたり異なったりする。
3i) パズルの改変によって、パズルの動きが悪くなったり、競技者の成績が良くなかったりした場合は、再挑戦を得る理由にはならない。
3j) パズルはクリーンで、それぞれのパーツを区別出来るような、生地やマーキング、傷をつけることはできない。
3k) 競技で使用するパズルは競技前に審判員による認可を受けなければならない。

第4条: スクランブル

4a) スクランブラーは用意されたスクランブル手順に従わなくてはならない。
4b) パズルはコンピューターを利用したスクランブル手順を用いて、スクランブルされなければならない。
4c) スクランブル・ソルビングの標準的な手数の単位は、ハーフターン法である。従って、各1面の動きは1手と数え、中間列の動きは2手と数える。
4d) キューブは、白(もしくは最も明るい色)を上、グリーン(もしくは青か最も暗い色)を正面にしてスクランブルする。
4e) 競技者が、他の向きでのスクランブルを希望する場合は、登録時に宣言しておかなければならない。
(補:JRCA大会では、競技者の希望配色が受け付けられない場合がある。)
4f) 競技者は、各ラウンド毎に、同一のスクランブルに挑戦しなければならない。
4g) 主審の判断で、予選ラウンドのスクランブルでは、用意されたスクランブルの中から、ランダムに選択されることがある。主に、大きな大会においてスクランブルの漏洩を防ぐため。
(例:ベストオブ3競技で、3枚のスクランブルカードを用意しておいて、ランダムに選んだ順番に試技を行う。)
4h) スクランブル手順数は、各パズルで異なる。:
パズル スクランブルの手数 (half turn metrics) プログラム
Rubik's 2x2x2 Cube 25 手 スクランブル プログラム
Rubik's 3x3x3 Cube 25 手 スクランブル プログラム
Rubik's 4x4x4 Cube 40 手 スクランブル プログラム
Rubik's 5x5x5 Cube 60 手 スクランブル プログラム
Rubik's クロック 14 手
上下ホイールと最終ピン位置のランダム変更を伴う(?)
スクランブル プログラム
メガミンクス 60 手 スクランブル プログラム
スクエア-1 40 手 スクランブル プログラム
そのほかのパズル リクエストあれば追加  
スクランブル プログラムは日本配色で、白上、緑前とした場合(右赤、左オレンジ)に変更してあります。
これらのプログラムはJaap Scherphuisさんの好意で作製・提供されています。
すべてのスクランブルプログラムは このリンクの圧縮ファイル(オリジナル)に梱包されています。

(補:4x4x4,5x5x5でのスクランブルを簡便にするため、スライスムーブの代わりに、外側面と同時に回すマルチスライスモードがついた。また、ノーインスペクション競技用に、向きをランダムとするモードがついた。)

第5条: パズルの欠損

5a) "パズルの欠損"とは故意的でない"パズルの欠損"(例:パーツの脱落(pop)、ワイヤの破損、スクリュー/キャップ/ステッカーの脱落)であり、完成が不可能となったり、困難となった場合を言う。
5b) パズルの欠損が起こったとき、競技者は修復して継続するか、中断するか選ぶ事が出来る。
5b1) 競技者が修復・継続を選択した場合は欠損パーツのみを修復することが出来る。他のパズルのパーツは利用できない。
5b2) パズルを修復する際、欠損が起こる前より簡単な場所に修復することは許されない。
5b3) 継続競技中に、完成不可能と気付いた場合は、最大3つのパーツを再度分解・組立することができる。
5b4) 目隠し競技では、ソルビング中のみしか修復することはできない。また、目隠ししたまま修復しなければならない。 完成可能な状態に修復するために、向きを確認できる内部のマーキングを使うことは許される。他の目的のマーキングは許されない。
5b5) 機能的に問題のない、パズルの欠損(センターキャップの脱落など)や、パーツの回転(5x5x5センターパーツが正しい場所でねじれている場合)が残っていても、その他の状態が完成と認められれば、主審の裁量によってパズルは完成していると判断される。
(補:旧ルールでは、5x5x5センターパーツの回転は未完成と認定。)
5c) ベストタイムを競うラウンドや、5回計測中3回の平均で競うラウンドでは、"パズルの欠損"が発生しても、追加の試技はできない。
5d) 3回計測し平均で競うラウンドでは、パズルの欠損に対しては、追加試技が認められる。
5d1) 追加試技は、最大1ラウンド1回まで。
5d2) 競技者が、パズルの欠損を宣言するには、欠損が起こってから10秒以内、もしくは修復して3秒以内で、タイマーを停止させる前でなくてはならない。
5d3) 競技者の”パズルの欠損”が故意的であると判断された場合は、再試技は認められない。”パズルの欠損”が故意的であると判断された場合、失格とすることができる。

第6条: 賞金/賞品/表彰

6a) 大会の告知に応じて、賞金/賞品/表彰が行われる。
6b) 競技者は表彰式に参加しなければならない。
6c) 優勝者は、記者等、大会取材に応じること。

第7条: 環境

7a) 大会は、屋内・屋外・ステージ上・平床などどんなところでも開催可能である。
7b) 観客は競技者から、最低1.5m離れていなければならない。
7c) 競技エリアの照明には特に注意しなければならない。競技者が容易にパズルの配色を区別出来るように十分な白色光で照らす必要がある。
7d) 競技エリアの温度は、21度Cから25度Cが望ましい。
7e) 競技エリアは禁煙で、ある程度の静穏が望ましい。
7f) タイマーはテーブル、机上に直接設置(下には何も敷かない)し、立ち位置に適した高さとする。足競技では、タイマーは直接床に置く。
7g) 競技者は立ってソルビングすることが望ましいが、タイマーの高さが適当でない場合は座ることも許される。
(補:過去の世界大会同様、立位がこのましいと明示された。)

第8条:大会

8a) 大会を、WCA公式大会とするためのガイドライン:
  • 8a1) WCA委員会の承認を得なければならない。
  • 8a2) WCA大会規則に従わなくてはならない。
  • 8a3) WCA代理人(WCA boardによって任命された)が大会を監督する必要がある。
  • 8a4) WCA代理人は大会開催中、WCA大会規則が完全に守られているかどうか監督し、必要に応じて運営チームにアドバイスを与えなければならない。
  • 8a5) WCA代理人は1週間以内に、WCA boardへレポートを提出しなければならない。
  • 8a6) 大会は、明確な告知をしなければならない。
  • 8a7) 大会には10人以上の競技者が参加しなければならない。
  • 8a8) 大会は、一般公開されなければならない。
  • 8a9) 大会には、競技者以外に一般観衆がいなければならない。(補:人数の規程がなくなった。)
  • 8a10) 時間計測にはスタックマットタイマーを使用しなければならない。
  • 8a11) 競技開始前に、WCA代理人によって、全ての競技とその競技方法を承認されなければならない。
8b) オープン大会には、誰もが参加できる。
8c) クローズド大会には、次の資格者が参加出来る。:
  • 国籍による限定
  • 市民など地理的な限定
  • クラブメンバーなど所属による限定
  • 学生/雇用者などの組織による限定
その他の限定は認められない。
8d) 大会では、競技スケジュールを円滑に進めるため、ラウンド毎に制限時間を設ける場合がある。
8e) 競技者は、制限時間内にソルビングが完了しない場合、競技中断・失格となることがある(主審の好意で継続可能な場合もある)。たとえば、パズルの欠損の処理で時間が押している時などは、主審は、競技者がラウンドを継続できるかどうか判断しないといけない。

第9条:競技

9a) 競技は以下に示すいずれかのフォーマットで行われなければならない。:
  • 'ベストタイム競技'
    競技者には、決められた回数の試技を行うことができ、ベストタイムが持ちタイムとなる。例:「試技3回中ベスト」の時、スケジュールの都合で、「試技1回」や「試技2回」のベストとなる事がある。
    (補:運営側は試技順の不公平が無いようにする必要がありそう。)
  • '5回計測中3回の平均'
    競技者は5回試技を行うことが出来る。5回中、最速・最遅タイムを除き、中3回の平均が持ちタイムとなる。
  • '3回計測3回の平均'
    競技者は3回試技を行うことが出来る。全3回の平均が持ちタイムとなる。
9b) 'ベストタイム競技'は全ての競技、全てのラウンドで運用可能なフォーマットである。
9c) 各種目の決勝戦では、以下のようなフォーマットが推奨される。:
  • '5回計測中3回の平均'
    Rubik's 2x2x2 Cube, Rubik's 3x3x3 Cube, Rubik's 3x3x3 Cube No inspection, Rubik's 4x4x4 Cube, Rubik's 5x5x5 Cube, 片手競技, Rubik's Magic, Rubik's Master Magic, Pyraminx
  • '3回計測3回の平均'
    Rubik's Clock, Square-1, Megaminx
  • 'ベストタイム競技'
    目隠し, 最小手順, 足競技
9d) その他の競技については、主催者が、そのフォーマットを決める。可能であれば、ガイドラインに推奨されたフォーマットが使用が望ましい。
9e) WCAは、単発記録と、推奨フォーマットにによる平均記録によるWCA世界ランキングを作製する。
9f) WCA公式大会の結果は、大会がWCA大会規則を遵守して行われた場合、WCA世界ランキングにリストされる。
9g) 各競技種目は一大会では一回のみ行われる。
9h) 競技種目には、大会のすべての競技者が参加することができる。
9i) 全ての競技者は、競技各ラウンドにおいて、同一の時間帯に競技を行わなければならない。

第10条:完成状態の定義

10a) 全ての競技者は、事前に、競技種目毎の完成の定義を確認しておかなければならない。
10b) タイマー停止時、静止状態であることが求められる。
10c) パズルの向きはどの方向でもかまわない。
10d) すべてのパーツが、あるべき場所に完全に付いていることが必要。第5条「パズルの欠損」を参照すること。
10e) キューブ(や同様のパズル)では、全ての面が同一色に復元されたときが完成である。
完成状態とするために、もし一つ以上の並行なスライスを動かす必要がある場合::
  • 10e1) すべてのスライスが10fの基準を満たしていれば、キューブは完成と見なされ、ペナルティは適用しない。
  • 10e2) 一つ以上の隣接するスライスが、10f基準を満たしていない場合は、キューブは完成だが、2秒のペナルティを付加する
その他の場合は、未完成と見なされる。
10f) キューブ(や同様のパズル)のスライスは次のようにずれることがある。ずれたスライス(またはスライスグループ)のコーナーキューブの内側角が、隣接するスライスの内側エッジを越えない。2x2x2キューブでは、完成状態から1/8ターンを越えない。



ペナルティなしの例:



ペナルティありの例:

10g) Rubik's Magic (や同様のパズル)では、パズルが平坦になっていなければならない。平坦でない場合でも、パズル厚の2倍の高さまでが許容範囲である。
10h) 他のパズルでは、パズルの完成状態として一般に認知される状態をその完成状態とし、適用可能な場合は、前述の判定規則を適用する。

A: スピード競技(Speed Solving)について

タイムを競うイベントでは、以下の規則が適用される:

スクランブリング

競技者はパズルを審判員に手渡し、競技開始まで指定された場所で待機する。
スクランブラーは第4条のルールに従い、パズルをスクランブルする。
競技者はスクランブル中またはインスペクション前にパズルを見てはならない。
審判員は、パズルをスタックマット上に置き、手もしくはその他の物でカバーしなくてはならない。

インスペクション

競技者は15秒間(秒単位のタイマーで計測)だけ、スクランブルされたパズルを視察(インスペクション)することができる。

インスペクションの間、競技者はパズルを手に取ることができるが、どのような方法でも操作することはできない。 もし競技者がパズルに操作した場合は、失格となる。

競技者は15秒経過する前にインスペクションを終了することができる。
15秒のインスペクション終了5秒前(つまり10秒経過後)、審判員は「5秒前」を競技者に知らせる。 15秒インスペクションが終わり次第、競技者は2秒以内(おおよそ)にパズルをテーブルにおかなければならない。 もし競技者が従わない場合は、審判員は競技者に対し、計測タイムに追加2秒のペナルティを与える。 競技者が、15秒インスペクション後5秒(おおよそ)経ってもパズルを置かない場合、失格となることがある。

競技開始

インスペクション後、競技者はパズルをタイマーのマット上に戻すが、その向きは競技者の自由な向きで良い。 審判員はパズルを手または用意された覆いで隠し、競技者から見えないようにする。 審判員はパズルを移動させたり、回転させたり、操作してはならない。

スタックマットタイマーGeneration1(旧型)の場合、競技者は、手のひらを下にして、でセンサーを触れるように両手を置かなければならない。スタックマットタイマーGeneration2(新型)の場合も同様に、競技者は、手のひらを下にして、でセンサーを触れるように両手を置かなければならない。
競技者は競技開始まで、パズルに触れてはならない。

(補:スタックマットタイマーについて、スピードスタックスジャパンのサイトを参照のこと。なお旧型は現在販売終了。)

審判員はタイマーがリセットされて、計測準備が出来ていることを確認する。
審判員と競技者がお互いに準備ができたと同意したら、審判員は“Ready?”と言う。 競技者が確認したら、審判員は1秒後にパズルのおおいを取り除く。

競技者はおおいがはずされてから、3秒以内に競技を開始する。 もし競技者が3秒以内(おおよそ)に開始しなかった場合は、審判員は競技者の計測タイムに追加2秒のペナルティを与える。 もし競技者がインスペクション後7秒以内に開始しなかった場合は、主審と相談の上、競技者は失格となることがある。

競技中

競技中、競技者は審判員以外の誰とも会話してはならない。
競技中、競技者は誰の助けを得てはならない、道具を使用してはならない。

競技の終了

競技者はパズルをマット上に戻し、両手をセンサーパッド上に置き、競技を終了する。 タイマーを止めるときは、パズルから手を離し、両方の手の平を下にしてでセンサーを触れて止める。 タイマーを確実に止めることは競技者の責任である。

競技者がタイマーを停止させた後は、競技者は審判員による確認が終わるまで、パズルに触ることはできない。 また、審判員がパズルの確認を終了するまでタイマーをリセットしてはならない。
(補:新型タイマーでは、意図的でなくとも親指でタイマーをリセットしてしまうことがある。この場合、記録はなしとなり、追加試技も認められない。)
競技者が、審判員による確認の前にパズルに触れた場合は、失格となることがある。 もしタイマー停止後、競技者がパズルに操作した場合は、自動的に失格となる。

審判員はパズルを確認して、完成しているかどうか判断する。 競技者は、審判員による確認後、パズルを手に取ることができる。

記録の管理

審判員は記録用紙に結果を記録する。競技者は、審判員が記録を記入後、確認しなければならない。
競技者のラウンド終了時、審判員は、記録用紙を記録員に渡す。

B: 目隠し競技(Blindfolded Solving)について

Aに準じる。目隠し競技では、以下に示す追加の規則が適用される 。

競技開始

10分以内の場合は、全てスタックマットタイマーで計測すること。
(補:スタックマットタイマーは10分を越えて計測ができないため。)
競技時間が10分を越えそうな場合は、審判員はストップウォッチを追加使用する。 つまり、10分以内はスタックマットタイマーを使用し、10分以上では、ストップウォッチ計測。
最初から、10分を越えることが明らかな場合はストップウォッチを使用する。 しかし、10分以内に完成した場合は、持ちタイムは10分となる。

ストップウォッチだけを使用する場合:審判員は、パズルを机上におき、カバーする。 審判員はパズルを移動させたり、回転させたり、操作してはならない。 競技者は、手のひらを下にして、両手を平らに置く。 競技者は競技開始まで、パズルに触れてはならない。
審判員はストップウォッチがリセットされていて、準備ができていることを確認する。
審判員と競技者がお互いに準備ができたと同意したら、審判員は“Ready?”と言う。競技者が確認したら、審判員は1秒後にパズルのおおいを取り除く。同時に、審判員はストップウォッチをスタートさせる。

記憶

競技者はパズルを手に取ることが出来る。しかし、パズルを操作することはできない。 競技者はメモを取ることはできない。

ソルビング中

記憶後、競技者は目隠し(審判員によって用意される)する。 審判員が目隠しがきちんと出来ているか確認した後、競技者はパズルを操作出来る。 審判員は1秒以上競技者を遅らせないようにする義務がある。

競技者は、パズルを解いている最中、その状態を見て確認することは出来ない。

競技終了

ストップウォッチだけ使用の場合:競技者は完成させたらパズルを机上に戻す。 審判員は、競技者が手を離し、口頭で完成を宣言した事を確認して、タイマーを止める。
競技者は、終了後には目隠しをはずしてよい。
(*StackMat使用時は、目隠しをはずして、タイマーを止めてよい。もちろん、目隠しをはずした後、cubeの操作はできない。2006/6確認追記)

目隠し競技にも+2ルールは適応される。(2006/6確認追記)

C: 片手競技

Aに準じる。片手競技では、以下に示す追加の規則が適用される:
競技者は、インスペクション、ソルビングを通じて、片手しか使用できない。
身体の他の部分、テーブルや他の物体がパズルに触れることはあり得る。競技者が一度パズルに手で触れたら、もう一方の手でパズルに触れてはならない。
競技者が、ソルビング中に故意でなくパズルを落とした場合、競技者は、パズルを拾い上げてから再開することが出来る。

D: 足競技

Aに準じる。足競技では、以下に示す追加の規則が適用される:
10分以内の場合は、全てスタックマットタイマーで計測すること。
競技時間が10分を越えそうな場合は、審判員はストップウォッチを追加使用する。 つまり、10分以内はスタックマットタイマーを使用し、10分以上では、ストップウォッチ計測。
最初から、10分を越えることが明らかな場合はストップウォッチを使用する。 しかし、10分以内に完成した場合は、持ちタイムは10分となる。

Bに準じる。

審判員はパズルを床上に置く。
インスペクション中、およびソルビング中、競技者は両足と床面のみ使用できる(ソックスの有無は問わない) 身体の他の部分、他の物体がパズルに触れることはあり得る。
競技者はイスに座る、床面に座る、立って行うことも構わない。

E: 最小手数競技

Aに準じる。最小手数競技では、以下に示す追加の規則が適用される:
審判員は、スクランブル手順を全競技者に渡す。審判員がストップウォッチをスタートさせ、「スタート」を宣言する。
競技者の持ち時間は60分で、最小手数解法を導き出す。 60分終了時、競技者はその解法を記録完成させ、審判員に見せなければならない。 書き方は、UDFBRL記号を用いる。
手数の計測方法は、"ハーフターン法"による。従って、スライスムーブは2手と数える。
競技者の解法は、スクランブルアルゴリズムと関連があってはならない。 競技者は解法の的確な説明が出来るようにしなければならない。

競技者は以下の道具を使用出来る:紙、ペン(これらは審判員支給)、3つのキューブ (競技者支給)、10枚のステッカー(競技者支給) もし他の道具を利用した場合は失格となりうる。

F: Rubik's クロック競技

Aに準じる。クロック競技では、以下に示す追加の規則が適用される:

スクランブル

スクランブル後、審判員は、パズルをスタックマット上に立てて置く。

インスペクション

インスペクション後、競技者は、パズルをスタックマット上に立てて置く。

G: Rubik's 3x3x3 ノーインスペクション(初見)競技

Aに準じる。ノーインスペクション(初見)競技では、以下に示す追加の規則が適用される:

スクランブル

パズルの向きは一試技毎に無作為に決められる。
審判員は、パズルを無作為に決められた向きでスタックマット上に置き、パズルをおおいで完全に隠す。

インスペクション

インスペクションはなし

競技の開始

競技者は、タイマースタート後、自分でおおいをはずさなくてはならない。

H: Rubik's マジック(と同様のパズル)競技

Aに準じる。マジック(と同様のパズル)競技では、以下に示す追加の規則が適用される:

スクランブル

パズルはスクランブルしない。パズルは覆い隠されない。

インスペクション

インスペクションはない。パズルは審判員によって隠されない。

競技の開始

パズルは完全に平坦に机上に置かれなければならない。向きはどちらでもよい。


校正等協力者:ももんがさん、紅竜さん、えすさん

規則改定の履歴(現在英文、翻訳予定)
2005年版の大会規則(英文)
2004年版の大会規則(英文)